2025年注目のチョコレートトレンド5選|ヘルシー志向からビーントゥバーまで
はじめに|チョコの楽しみ方はここまで進化した
チョコレートは昔から多くの人に愛されてきましたが、2025年の今、その楽しみ方は大きく進化しています。健康を意識して高カカオや低糖質を選ぶ人、ビーントゥバーに代表されるクラフトチョコで作り手のこだわりを味わう人、あるいは乳不使用のプラントベースを選ぶ人など、その背景には「より自分らしい選択をしたい」という想いがあります。さらに、カカオの産地ごとの個性を比べる食べ方や、地球環境や生産者を大切にする消費スタイルも広がっています。本記事では、そんな多様化するチョコレートの世界を切り取った最新トレンド5選をご紹介。今の時代だからこそ楽しめる、新しいチョコレートとの出会いを一緒に探っていきましょう。
トレンド① 高カカオ&低糖質ブームが定着
甘さはそのまま、糖はひかえめ
2025年のチョコレート市場では、高カカオや低糖設計の人気がしっかりと定着しています。健康志向の高まりから「砂糖をなるべく控えたい」というニーズは強まる一方で、味の満足感を犠牲にしない工夫が求められています。ここで注目されているのが、日本発の研究で広がった希少糖アルロースなどの新しい甘味料。砂糖に近い自然な甘さを持ちながらもカロリーは抑えめで、糖質を気にする人にやさしい選択肢となっています。
高カカオは“苦い”だけじゃない
「カカオ70%以上」と聞くと、苦味が強すぎるイメージを持つ方も少なくありません。しかし実際は、カカオ豆の産地や焙煎方法によって、果実のような酸味やナッツのようなコクが引き出されるなど、多彩な味わいを楽しめます。特にビーントゥバー製法でつくられる高カカオチョコは、雑味がなくすっきりとした後味が魅力。糖を控えても満足感を得られるのは、原料の質そのものが高いからこそです。
トレンド② ビーントゥバー人気の拡大(クラフト志向の深化)
“つくり手”で選ぶ時代へ
2025年もチョコレートの世界では、ビーントゥバーが注目されています。これは「カカオ豆から板チョコまで」を一貫して作り上げるスタイルで、豆の買い付けから焙煎、練り上げ、型取りまでをすべて自社で行うのが特徴です。大量生産のチョコレートでは見えにくかった産地や作り手の顔がはっきりと分かるため、安心感や物語性を重視する消費者に選ばれています。小規模ロットならではの限定感やユニークな風味は、SNSとの相性も抜群で、「どこで手に入れたか」をシェアする楽しみ方も広がっています。
素材2つで勝負、カカオと砂糖
ビーントゥバーの多くは、カカオと砂糖の2つだけというシンプルなレシピで勝負します。余計な添加物を加えないからこそ、豆の個性がそのまま味わいに表れ、ワインのように産地ごとの違いを楽しめるのです。カカオの果実味やナッツ感、焙煎の香ばしさまで、ひとかけらごとに新しい発見があります。
トレンド③ プラントベース(ヴィーガン対応)の広がり
乳不使用でも“コク”は作れる
ここ数年で大きく広がったのが、プラントベースのチョコレートです。乳製品を使わず、植物由来の原料で仕上げることで、ヴィーガンの方や乳アレルギーを持つ方にも安心して楽しんでいただける選択肢が増えています。従来は「コクが足りないのでは?」という声もありましたが、近年はココナッツやオーツミルクを取り入れることで、まろやかさと自然な甘香を実現。カカオ本来の果実味を引き立てながら、豊かな風味をしっかりと残せるようになりました。
原材料表示で選ぶ楽しさ
プラントベースチョコの魅力は、シンプルな原材料にもあります。カカオと砂糖に加え、植物性素材だけで構成されるため、パッケージの裏を見ても安心感があります。ライフスタイルの多様化に伴い、「できるだけ自然なものを」という意識が高まり、日常的に選ばれるようになってきました。乳成分を避けたい方だけでなく、環境配慮やエシカル消費を意識する人にも支持されているのが特徴です。
トレンド④ 産地別シングルオリジンの“飲み比べ”ならぬ“食べ比べ”
ワインのように“産地で選ぶ”
2025年のチョコレートトレンドとして、シングルオリジンがますます存在感を増しています。これは、単一の産地や農園で収穫されたカカオ豆だけを使ったチョコレートのこと。ワインのように産地の土壌や気候が味に影響するため、同じカカオ含有率でもまったく違う表情を見せます。たとえばエクアドル産は明るい酸味と花の香り、マダガスカル産は果実感と軽やかさ、インドネシア産はスパイシーで奥深い味わいなど、それぞれの土地の“個性”を楽しめるのが魅力です。
同じ70%でも、香りがこんなに違う
シングルオリジンの面白さは、食べ比べにあります。カカオ70%という同じ数字でも、バリ島のチョコはフローラルで柑橘を思わせる香り、スラウェシ島のものはナッツや黒糖のようなコクが広がり、一口ごとに新しい発見が待っています。テイスティングのコツは、室温で少し置いてからパキッと割り、香りをかいで舌の上でゆっくり溶かすこと。産地による香りや余韻の違いをじっくり比べると、チョコレートがぐっと奥深い存在に感じられるでしょう。
トレンド⑤ サステナブル/エシカル消費の加速(EUDR対応と認証・トレーサビリティ)
“どこから来たか”を示せるブランドが選ばれる
2025年のチョコレート業界では、透明性と持続可能性がこれまで以上に注目されています。背景にあるのは、EUで導入が進む森林規制「EUDR(欧州森林破壊防止規則)」です。大規模事業者は2025年12月、中小規模は2026年6月から適用が始まり、カカオがどの農園で栽培されたかまで追跡できる体制が求められます。これにより、消費者も「どこで、誰が作ったのか」が明確なブランドを選ぶようになり、認証マークや生産背景を重視する流れが強まっています。
価格高騰の時代に、価値の見える化
同じく2025年は、ココア相場の高騰も大きな話題です。原料価格が上がるなかで「高くても納得できるチョコ」を選ぶために、フェアトレードやレインフォレスト・アライアンスなどの認証が信頼の目安になっています。認証にも完全分離型からマスバランス型まで段階があり、トレーサビリティをどう確保するかがブランドの姿勢として問われています。また、フェアトレードでは農家の安定収入を守るために2025年4月から最低価格の引き上げを発表するなど、社会的背景とも深くつながっています。
おすすめ商品とギフト提案
商品ラインナップ
商品名 |
内容量 |
テイスティングノート |
価格 |
URL |
ジャラクガナッシュ(生チョコ) |
8個入り |
なめらか×濃厚カカオ |
¥1,960 |
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ボンボンショコラ 6個入り |
6個入り |
フルーツ×ナッツ×紅茶の個性派 |
¥2,760 |
それぞれの特徴
ジャラクガナッシュ(生チョコ)
ジャラクのBean to Barチョコレートを贅沢に使った、なめらかな口どけのガナッシュ。インドネシア産カカオ豆を丁寧に焙煎・精製し、そこに生クリームとバターを加えることで、リッチでやさしい味わいに仕上げています。手土産や贈り物にぴったりなサイズ感で、冷蔵で届くため、ひんやりとした食感も楽しめます。
ボンボンショコラ 6個入り
6つの異なる味が楽しめる、華やかな一粒チョコレートの詰め合わせ。ベリーの酸味が爽やかな【アムール】、沖縄の塩が香る【塩キャラメル】、香ばしい【アーモンドキャラメル】、人気の【ピスタチオ】など、色・香り・食感が一粒ずつ異なります。見た目にも美しいチョコレートは、特別なギフトにぴったり。インドネシア産カカオの奥深さと素材の妙が詰まった逸品です。
商品一覧を見る https://jalak-yumex.net/collections/chocolate
まとめ|2025年の潮流=「健康×個性×透明性」
2025年のチョコレートトレンドを振り返ると、共通するキーワードは健康・個性・透明性です。高カカオや低糖質は体を思いやる選択肢として定着し、ビーントゥバーやシングルオリジンは産地や作り手の個性を味わう楽しみに広がりました。さらに、乳不使用のプラントベースやエシカル消費の動きは、ライフスタイルや社会的な価値観としっかり結びついています。チョコレートは今や「ただ甘いお菓子」ではなく、自分らしい暮らしを表現する存在。当店の商品も、これらすべての流れに対応したラインナップをご用意しています。ぜひ今年のトレンドを取り入れ、日々のひとかけをより豊かに楽しんでみてください。
参考URL(出典)
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Chocolate industry 2025の俯瞰(健康志向・プレミアム・サステナ): Accio
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ビーントゥバー市場拡大の見立て(市場規模・透明性志向): モルドールインテリジェンス
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プレミアム市場の成長見通し(2025–30): gourmetpro.co
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プラントベース/ヴィーガンチョコの拡大: マーケットレポート分析
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シングルオリジン解説・消費者ニーズ: anarchychocolate.com+1
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ココア市場のニュース(エクアドル台頭): Reuters
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価格高騰・相場動向(25年):Lindtの値上げ、相場高止まり、消費者価格上昇: Reuters+2foodnavigator-usa.com+2
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EUDRの適用時期(公式・概要・解説): Green Forum+2salon-du-chocolat.com+2
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認証のトレーサビリティ/オリジンマッチング(Rainforest Alliance): Rainforest Alliance+2ナレッジハブ+2
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マスバランスの基礎(Rainforest Alliance): Rainforest Alliance
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フェアトレード最低価格引き上げ(2025/4発表): フェアトレードネットワーク+1
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希少糖(アルロース)普及の背景(日本): kagawa-u.ac.jp
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アルロースの特性に関する解説・報道/小規模試験(注意して要約使用): foodnavigator-usa.com+1