希少糖って何?ゼロカロリーの夢の糖の正体に迫る
はじめに|“甘さを楽しむ”を、もう一度自由に
「甘いものは好きだけど、糖が気になる」そんな声をよく耳にします。チョコレートやスイーツを手に取るとき、どこかで罪悪感を覚えてしまうこともありますよね。けれど近年、その常識を変える存在として注目されているのが希少糖(レアシュガー)です。
自然界にほんのわずかしか存在しない特別な糖でありながら、甘みがあり、カロリーはごくわずか。さらに研究では、食後の血糖値をゆるやかにする作用も報告されています。
この記事では、そんな希少糖の仕組み・歴史・注目の特性、そして私たちが提案する希少糖入りチョコレートの魅力を、わかりやすく紹介します。
希少糖とは|“自然界に少ない単糖”=アルロースなど
小さな定義、大きな可能性
「希少糖(レアシュガー)」とは、自然界にほんのわずかしか存在しない単糖やその誘導体のことを指します。国際希少糖学会では「自然界に微量しか存在しない単糖およびその誘導体」と定義されており、一般的な砂糖(ショ糖)やブドウ糖(グルコース)とは少し違うカテゴリーに入ります。
もともとは自然界での量が極めて少なく、採取や分析も難しい貴重な糖でしたが、近年の研究によって、酵素を使って人工的に作り出せるようになりました。これにより、食品や医療など多くの分野での応用が一気に広がっています。低カロリーで甘いという性質から、「健康に配慮した新しい糖」として注目されているのです。
代表例はアルロース(D-psicose)
たくさんある希少糖の中でも、最もよく知られているのがアルロース(D-psicose)です。見た目も味も砂糖とよく似ていますが、エネルギーはごくわずか。摂取後の血糖値の上昇をゆるやかにする働きが研究で示唆されています。
ただし、「砂糖の完全な代わり」と断言するのは早計。あくまで、甘さを保ちながらカロリーを抑えられる新しい選択肢として注目されている存在です。チョコレートやヨーグルト、飲料などにも少しずつ使われるようになり、「甘いけれど軽やか」な味わいを楽しむ人が増えています。
開発史|香川大学が築いた「Izumoring」と産学連携
“点対称”で描く製法マップ:Izumoring
希少糖の研究を一気に進化させたのが、香川大学で生まれた「Izumoring(イズモリング)」という発想です。これは、単糖同士の構造を“点対称”に並べ、酵素反応を組み合わせて相互に変換できる仕組みを体系化したもの。たとえば一般的な果糖やブドウ糖を、特定の酵素を介して別の希少糖へと変化させる「設計図」のような役割を持ちます。2000年代に香川大学の出雲兼教授らがこの概念を提唱し、従来は微量しか得られなかった希少糖を効率よく生産できる道筋がつくられました。
研究から社会実装へ|香川発の歩み
香川大学ではこの理論を土台に、2004年に「希少糖研究センター」を設立。ここを中心に、酵素技術の改良、食品応用の研究、さらには農業や医療分野での利用まで幅広く展開されてきました。研究成果を地域資源として活かすべく、香川県も産学官連携の枠組みを強化。大学と県、企業が一体となって「希少糖を使った地域ブランドづくり」に取り組み始めました。
ベンチャー創出と世界への広がり
香川大学発のベンチャー企業も次々と立ち上がり、希少糖の量産化や商品開発が進みました。現在では、国内外の食品メーカーが香川発の技術を導入し、飲料・スイーツ・調味料など多彩な製品に応用しています。特に健康志向の高い層から支持される“新しい甘味料”として、アルロースをはじめとする希少糖の需要は年々拡大中です。
注目の特性|ほぼゼロカロリー相当&食後血糖の上昇を抑える知見
カロリーは砂糖の約1/10程度
希少糖の代表であるアルロース(D-psicose)は、見た目も味も砂糖によく似ていますが、カロリーはごくわずか。アメリカ食品医薬品局(FDA)の指針では、1グラムあたり約0.4キロカロリーとされています。これは砂糖の10分の1程度にあたり、「ほぼゼロカロリー相当」と呼ばれるゆえんです。
ただし、国や制度によって“ゼロカロリー”の扱いは異なるため、完全にカロリーがないわけではありません。日本では100グラムあたり5キロカロリー未満で「ゼロ」と表記できるなど、あくまで基準上の表現として理解するのが正確です。
食後血糖の“上がりすぎ”をゆるやかに
アルロースには、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする働きが報告されています。複数の研究では、砂糖と一緒に少量のアルロースを摂ることで、血糖値やインスリンの上昇が緩やかになったという結果が示されています。
安全性と摂取量の目安
アルロースは、これまでの研究で高い安全性が確認されています。体に蓄積されず、大部分がそのまま排出されるため、適量であれば安心して摂取できます。人を対象とした試験では、体重1キロあたり0.5グラム程度までであれば問題ないとされ、1回あたり5グラム前後の摂取で血糖抑制の効果が見られた報告もあります。
とはいえ、体質によっては一度に多く摂るとお腹がゆるくなることもあるため、初めて試す際は少量からがおすすめです。
使ってみる|希少糖を楽しむためのポイントを紹介
シロップからスイーツまで、広がる“希少糖ブーム”
今や希少糖は、研究室の外でも身近な存在になりつつあります。日本市場では、希少糖を含むシロップ(Rare Sugar Syrup)や結晶アルロース(ASTRAEA)といった製品が流通しています。これらは砂糖の約70%ほどの甘味を持ちながら、カロリーは大幅に控えめ。しかも砂糖のように「かさ」があるため、飲料や焼き菓子、チョコレートなど、幅広い食品に使いやすいのが特徴です。
実際、コンビニやスーパーでも希少糖入りの飲料やスイーツが増えており、「自然な甘さを楽しみつつ、糖質を抑える」という新しいニーズに応えています。なかには、機能性表示食品として「脂肪の燃焼を助ける」「食後血糖の上昇を抑える」といった届出を行っている製品もあります。ただし、表示の内容や効果の程度は製品ごとに異なるため、公式の表示情報を確認するのが安心です。
おいしく楽しむためのポイント
希少糖は体にやさしい成分ですが、一度にたくさん食べるとお腹がゆるくなることがあるため、少しずつ味わうのがおすすめです。特に初めての方は、1~2粒から試してみてください。食後のコーヒーや紅茶と合わせると、カカオの香りと希少糖のやわらかな甘みが調和して、ほっとする時間を演出してくれます。
甘さを控えたい人も、チョコを我慢するのではなく、「素材を選ぶ」ことで上手に楽しむ。それが、私たちが提案する“新しいスイーツとの付き合い方”です。
おすすめ商品とギフト提案
商品ラインナップ
|
商品名 |
内容量 |
テイスティングノート |
価格 |
URL |
|
ジャラクガナッシュ(生チョコ) |
8個入り |
なめらか×濃厚カカオ |
¥1,960 |
|
|
ボンボンショコラ 6個入り |
6個入り |
フルーツ×ナッツ×紅茶の個性派 |
¥2,760 |
それぞれの特徴
ジャラクガナッシュ(生チョコ)
ジャラクのBean to Barチョコレートを贅沢に使った、なめらかな口どけのガナッシュ。インドネシア産カカオ豆を丁寧に焙煎・精製し、そこに生クリームとバターを加えることで、リッチでやさしい味わいに仕上げています。手土産や贈り物にぴったりなサイズ感で、冷蔵で届くため、ひんやりとした食感も楽しめます。
ボンボンショコラ 6個入り
6つの異なる味が楽しめる、華やかな一粒チョコレートの詰め合わせ。ベリーの酸味が爽やかな【アムール】、沖縄の塩が香る【塩キャラメル】、香ばしい【アーモンドキャラメル】、人気の【ピスタチオ】など、色・香り・食感が一粒ずつ異なります。見た目にも美しいチョコレートは、特別なギフトにぴったり。インドネシア産カカオの奥深さと素材の妙が詰まった逸品です。
商品一覧を見る https://jalak-yumex.net/collections/chocolate
まとめ|“甘さ”との付き合い方をアップデートしよう
希少糖は、「甘い=体に悪い」という固定観念をゆるやかに変えつつある糖です。自然界ではごくわずかしか存在しないにもかかわらず、香川大学の研究によって生産が可能になり、今では身近な食品にも使われ始めています。アルロースのようにカロリーがほとんどなく、食後血糖の上昇を抑える働きが期待できる糖は、これまでの甘味料とは一線を画す存在です。
一方で、健康効果をうたう前に「どんな食生活の中で使うか」を意識することも大切。チョコレートのように“心を満たすひと口”を楽しみながら、無理なく取り入れることが、長く続けるコツです。
希少糖は、甘さを我慢するための代用品ではなく、新しいおいしさとやさしさを両立させる選択肢。カカオの香りや一日のご褒美の時間を、そのままに。これからの“甘さとの付き合い方”を、少しだけアップデートしてみませんか。
参考情報・出典URL
-
国際希少糖学会(ISRS)「希少糖の定義」
https://www.isrs.kagawa-u.ac.jp/definition.html レアシュガー Congress 2025 -
Glycoforum「希少糖の記述と歴史(定義解説)」
https://www.glycoforum.gr.jp/article/27A13.html Glycoforum -
香川大学 International Institute of Rare Sugar Research and Education(研究概要/拠点紹介・Izumoring言及)
https://www.kagawa-u.ac.jp/IIRSRE/en/index.html 香川大学
https://www.kagawa-u.ac.jp/IIRSRE/en/outline.html 香川大学 -
香川県「History of Rare Sugar Research in Kagawa」(年表:拠点整備、Rare Sugar Syrup、Izumoring)
https://www.pref.kagawa.lg.jp/sangyo/kisyoto/english/history.html 香川県公式ホームページ -
Izumoring(原著/総説)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16233597/ PubMed
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16716430/ PubMed
(図解)https://www.pref.kagawa.lg.jp/sangyo/kisyoto/english/produce.html 香川県公式ホームページ -
カロリー・表示(FDAガイダンス)
Guidance for Industry: Declaration of Allulose…(PDF)
https://www.fda.gov/media/123342/download U.S. Food and Drug Administration
※Wikipediaの最新整理にも同旨の要点あり(補助的参照)
https://en.wikipedia.org/wiki/Psicose ウィキペディア -
食後血糖/インスリン抑制のヒト試験
Franchi et al., BMJ Open Diabetes Res Care 2021(健常者)
https://drc.bmj.com/content/9/1/e001939 BMJ DRC
Franchi et al., Nutrients 2021 / PubMed概要
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33637605/ PubMed
Yuma et al., Nutrients 2023(系統的レビュー)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10079081/ PMC
Au-Yeung et al., Clin Nutr ESPEN 2023(スクロース同時摂取での抑制)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S175646462300169X サイエンスダイレクト
Ayesh et al., Diabetes Metab Syndr Clin Res Rev 2024(T2DでのCGM指標改善)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589936824000616 サイエンスダイレクト -
機序・レビュー/動物含む
Hossain et al., J Biosci Bioeng 2015(抗糖尿・抗脂質代謝)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26297965/ PubMed
Mijailovic et al., 2021(希少糖総説、Izumoringの工程も)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8003523/ PMC
Shintani et al., J Agric Food Chem 2017(希少糖シロップで耐糖能維持)
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.jafc.6b05627 ACS Publications -
安全性・摂取量の目安
Fukunaga et al., Nutrients 2023(ヒトでのNOAEL0.55 g/kg、≥5gでの抑制報告引用)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10302972/ PMC -
製品例(日本市場)
Matsutani「Rare Sugar Sweet(希少糖含有シロップ)」
https://www.matsutani.co.jp/english/products/raresugar.html matsutani.co.jp
Matsutani「ASTRAEA Allulose(結晶アルロース)」
https://www.matsutani.co.jp/english/ matsutani.co.jp
オンライン直販(機能性表示の記載あり)
https://raresugar.co.jp/ raresugar.co.jp
