チョコレートに使う砂糖へのこだわり
ジャラクコーヒー&カカオのチョコレートに使用している砂糖
近年、チョコレートの原料であるカカオ豆の栄養成分や効果が知られるようになりました。カカオの健康効果をうたったカカオ分70%以上の高カカオチョコレート商品が各製菓メーカーから販売されて注目を集めています。
カカオ豆が健康によくても、チョコレートを作るときに加える砂糖が体によいものでないと、カカオ豆の健康効果も半減してしまうのではないでしょうか。
そう考えた私たちは、ジャラクコーヒー&カカオの軸となるbean to bar(ビーントゥバー)のチョコレート作りで、体のことを考えた「パームシュガー」「素焚糖(すだきとう)」「希少糖(アルロース)」の3つの砂糖を使うことを決めました。
パームシュガー
パームシュガーとは、ヤシの木の花序(かじょ:花をつけた茎や枝)や樹液を煮つめて作る砂糖のことです。
ジャラクコーヒー&カカオのチョコレートは、カカオ豆の産地にあわせてインドネシア産のパームシュガーを使用しています。
砂糖は製造方法により、大きく「含蜜糖」と「分蜜糖」の2つに分かれます。
「含蜜糖」は原材料のしぼり汁から糖蜜を取り除かないで作る方法。「分蜜糖」は砂糖の結晶と糖蜜を分けて、結晶だけを取り出す方法です。
パームシュガーは「含蜜糖」で、ミネラルを豊富に含んでいて、独特の風味とまろやかな甘さが特徴です。
食後の血糖値の上昇度を示すGI値は、白砂糖の110に比べて35と低く、低GI値の食品でもあります。
素焚糖(すだきとう)
ジャラクコーヒー&カカオのチョコレートに使用している素焚糖は、鹿児島県奄美大島のサトウキビを原料とした砂糖です。素焚糖はサトウキビのしぼり汁を濃縮して結晶化させた「含蜜糖」。そのため、白砂糖と比べて、カリウムやカルシウムといったミネラル、ポリフェノール、アミノ酸を多く含んでいます。さとうきびの風味とやわらかな甘みが特徴で、日本人になじみのある味わいが特徴。チョコレートにコクをプラスします。
希少糖(アルロース)
希少糖(アルロース)とは、その名の通り自然界に微量しか存在しない単糖(糖質の最小単位)のこと。希少糖(アルロース)は砂糖の7割ほどの甘さで、すっきりとした味が特徴です。カロリーはほとんどありません。食後の血糖値の上昇抑制作用や脂肪の燃焼促進などによる抗肥満効果といった機能性が報告されています。また、砂糖よりも摂取後の血糖上昇が穏やかな低GI甘味料です。
香川大学の何森(いずもり)教授(当時)が、果糖を希少糖に変換する酵素をもつ微生物を発見し、大量生産に成功しました。
ジャラクコーヒー&カカオの「Bean to bar(ビーントゥバー)チョコレート【希少糖】」には、希少糖(アルロース)100%を使っています。
出典:「大量生産を実現した香川大学の希少糖」(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2201/univ02.html
チョコレートに含まれる栄養成分や効果
カカオ豆に含まれている栄養成分や効果をご紹介しましょう。
カカオポリフェノール
カカオポリフェノールとは、チョコレートの原料であるカカオ豆に含まれるポリフェノールのこと。カカオ豆の苦みや色素の成分にあたります。このカカオ豆をペースト状にして作られるbean to bar(ビーントゥバー)チョコレートには、カカオポリフェノールがそのまま含まれています。
食物繊維
カカオ豆にはリグニンという食物繊維が含まれており、大腸の働きを活性化させる効果が期待できます。
テオブロミン
テオブロミンは、チョコレートの苦味成分で、血行促進や気管支拡張作用、脳の活性化の効果が期待できます。チョコレートはテオブロミンを含む、数少ない食品の一つです。
低GI
GIとは、Glycemic Index(グライセミック・インデックス)の略で、血糖値の上がりやすさを示す指標。食べ物を食べると食品に含まれる糖分が消化吸収されて血糖値が上がります。
カカオ分の高い、高カカオチョコレートは、食後の血糖値の上昇がおだやかな低GI食品です。
チョコレートは健康効果が期待できるものの、カカオ豆には脂質やカロリーも多いので食べ過ぎにはご注意。嗜好品であるお菓子の摂取量は、1日200kcalが目安とされています※。高カカオチョコレートなら1日15~20グラムほどを目安に、毎日継続して食べることがおすすめです。
※出典:「食事バランスガイド」の適量と料理区分(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kenzensyokuseikatsu/about_b_guide.html